大木潤子の長編詩

大木潤子が毎日のように投稿している長編詩がすごくいい!これが一冊の詩集になったら相当凄いものができるだろうと思う。

引用すると、例えば次のような感じ。

雨は降って止み
また降り
枯れた川に
水が流れた
「何回も、何回も畳んだんです。
 最後は、こんなに小さくなって、
 その中にはもう誰も、入れない、
 と思った」
どこに行くのか
誰も知らなかった
ただ、そこに
バスが来たから乗った
弁当が配られて
「ぴい、ぴい、って鳴いていたの。
 鳥かと思ったわ」
「そこを、斜めに、曲がってください」
「山の土が、動くのがわかった」
差し出された腕に
痕があるから
吸ってください、
「ノートの、紙がなくなった。
 文房具屋はもう、ないのに」
わたしはいなくなった
今までわたしだった場所は空洞になって
そこから細い歌が聞こえる
それを、紐に撚り
空に放つ

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保坂和志さんによる「現代詩手帖」詩書月評評

小説家の保坂和志さんによる「現代詩手帖」詩書月評評です!
このような評価を頂けて、とても嬉しいです!

どの分野の批評でも「いい、悪い」言うのは簡単で、それは全く無防備で、「いい、悪い」と言いながら、その人は自分の出自や信条告白や、あるいはたんに趣味(の限界)を表明しているだけであることに気がついてない。
福田さんの月評は、まったくそれの対極で、とくに多く言葉が費やされる詩集ほど、
「詩とはこういう風に読むものなのかぁ!
こういう風に読めたら、世界がぐんと広がり、深まるだろうなぁ!」
と、思います。

『まだ言葉のない朝』

カミュの『ペスト』に飽きた人のためのハードな現代詩、『まだ言葉のない朝』。ここにはいかなる智恵も教訓もなく、うねるような言葉のリズム以外の、つまり文学以外の何ものもない(なんちゃって笑)。思潮社さんより好評発売中!!DSC04180.JPGDSC04444.JPG

「現代詩手帖」詩書月評について保坂和志さんから

DSC04432.JPGDSC04431.JPG「現代詩手帖」詩書月評について小説家の保坂和志さんから次のようなお言葉を頂きました。大変光栄です!!

「詩という、どう読むか? それ以前の、読む態勢をどう取るか? そういうことが、優れた詩であればあるほど、きっと何も事前の手がかりのないものに対して、毎月とても真摯に向き合っている評者の姿が思い浮かびます。」

「現代詩手帖」2月号詩書月評に唯識の権威竹村牧男先生が言及!

DSC04433.JPGDSC04434.JPG「現代詩手帖」2月号の詩書月評の拙文について、尊敬する唯識の権威で前東洋大学学長の竹村牧男先生が私信で空海に引きつけて語って下さり感激!空海の『声字実相義』の議論から、物自体と共存するような言語という考え方は認められないとして、差別(差異)としての文字あるいは言語のみがあるとしても、そのあるとされた差別(差異)としての言語と存在はどのような関りにあるのかという根本的な問いにまで瞬く間に至ってしまう先生の博識と論理に圧倒される。現代詩と空海の言語思想とのこのような接続自体が一つの大きな出来事であると思った。

「現代詩手帖」詩書月評を保坂和志さんが絶賛!!

ちょっと前、というかだいぶ前になりますが、「現代詩手帖」1月号の詩書月評について、小説家の保坂和志さんから「ボルヘスを読んでいるように楽しかった」、ボルヘスと同じような「胸の中が掘り起こされるようなワクワク感があります」とのお言葉を頂きました!もちろん過分なお言葉ではありますが、大変励みになりました!
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室井光広さんについて

誠に僭越ですが、「現代詩手帖」6月号で論じた岡田隆彦さんと私には共通点が多くて、三田文学編集長、エリュアール研究、大濱甫先生にネルヴァルを教わったこと、大磯在住、など。大磯在住と言えば昨年亡くなった室井光広さん。拙宅から徒歩5分のところにお住まいで、実は拙宅で夕食を共にし楽しい一夕を過ごしたことも。すぐ近くの畑しかないところが鎌倉時代の繁華街だったということを教わったのも室井さんだし、「てんでんこ」に詩を載せて頂いたりとお世話になりました。「てんでんこ」に連載してた「エセ物語」も好きな作品でした。その室井さんの『詩記列伝序説』について「現代詩手帖」7月号の月評で言及させて頂こうと拙いながらも一所懸命書いています。DSC04386.JPG

ジョニー・キャッシュ

10代の頃からゴルフ場の看板を見るだけで発情(?)してしまうくらいカントリー音楽好きだったのに、なぜかジョニー・キャッシュは最晩年のCDを除いてそれほど好きじゃなかったんですけど、今ジョニー・キャッシュに惚れ込んでしまってます! で、Youtube見てるうちに40数年ぶりに思い出したのが、ジョニー・キャッシュがコロンボに出てたこと。妻にゆすられて飛行機事故に見せかけて妻を殺す殺人犯の役。殺人犯を演じてるというよりも殺人犯がそのまま出演してるという感じで感動DSC04385.JPGした覚えが!

「現代詩手帖」6月号詩書月評

DSC04374.JPG「現代詩手帖」6月号の詩書月評が何とか終わった。今回はオンライン授業の準備と学生さん対応で疲労困憊したところに追い打ちをかけるように1300頁をゆうに超えるこの大作が!否応なしに気合いを入れることになり、これで6回連続気合いが入ることに笑。偉大な大先輩詩人について少しでも書けたことは光栄の一言。あと、いつもそうなんだけど今回は特にかみさんの支えがなくてはとても書けなかった。かみさんに感謝!!